シャラポワ選手のドーピング問題について思ったこと。
Moominです。こんばんは。
今日は、女子テニスのシャラポワ選手が、ドーピングで陽性反応が出て、進退問題にまで発展しているニュースを聞いて、僕が思ったことを書きます。
問題となっている禁止薬物「メルドニウム」という物質ですが、シャラポワ選手は健康上の問題から、2006年から10年間に渡って使用していました。
今年(2016年)からメルドニウムが禁止薬物に指定されましたが、シャラポワ選手はメルドニウムが禁止薬物に指定された事実を知らずに、以前と同様に服用してしまいました。
禁止薬物に関しては、WADA(世界アンチドーピング機構)が毎年「禁止表」を改訂して、WADAのホームページで公開されます。
スポーツ選手へは、禁止表改訂通知をメールで行うだけで、禁止表の改訂内容については、選手自身がWADAのホームページを閲覧、確認し、それをもとにトレーナー、医師、薬剤師と調整しドーピング違反に当たらないかを判断する必要があります。
今回シャラポワ選手は、ホームページで禁止表の確認をするのを忘れてしまったため、メルドニウムが禁止薬物に指定された事実を知りませんでした。
今回シャラポワ選手の確認不足が悪い様に言われていますが、
私としては、まず禁止薬物通知がWADAから一方的な通知に留まっていたことも問題の一つではなかったのかと思います。
たとえば、選手側が禁止表を確認したらWADA側に
「禁止表の内容を確認しました」
といった旨のレスポンスを返し、選手側からのレスポンスが無い場合はWADA側から選手に
「禁止表の内容は確認しましたか?」
と確認を取る。といった双方向で確認し合う仕組みがあれば、今回の事態は未然に防げたのではないかと思います。
また、シャラポワ選手は、「最後は自己責任」と言っていますが、
確かにスポーツ選手は自身のことは自身で管理するのは当然といわれればそれまでなのですが、回りのスタッフや医師等のフォローも、もう少しあればこのような事態は防げたのかな、と思います。
昨今のコンプライアンス(法令遵守)においても同様に、「「ルールを知らなかった」は言い訳にならない。」といった風潮がありますが、ルールを制定しただけで、あとは各個人でルールを調べて守ってよ。ではなく、ルールを制定したという事をしっかりと周知する所までフォローしてあげることが大切なのではないかなと思います。
何をするにしても、相手に一方的に押しつけて、あとは知らない。ではなく、相手がこちらの言っていることをきちんと理解してくれているかを確認をすることが一番大切な事ではないかと思いました。